約1年前の6月、再び、帰郷することもないと、未だ明るく澄み渡っている空を見上げた。
しっかりと心に焼き付けておきたかった。
帰京の時刻も迫り、プラットホームで列車の到着を待っている間、私を思いがけず、優しい風が包み込んだ。
あの澄み切った青空と優しい風に、気がつかなかった故郷の懐に抱かれていたのだ。
かつての、トワエモアの美しい声の白鳥美恵子さんが、ヘンデルの曲を「空はやさしい母のように」という素敵な詞を付けました。
故郷の駅を去る時、私はこの歌を思い出していました。
母の様な故郷の優しさと、「あさくちブルー」が重なったのではないでしょうか。
5月第の2日曜日は「母の日」。
プレゼントに素晴らしい青空はいかがでしょう。
山陽本線の車窓から、ゆったりとした風景を眺めながら、故郷の「鴨方駅」で下車してみませんか。
母に感謝の想いを「空はやさしい母のように」と重なるような、青空の「あさくちブルー」をお供に、新緑薫る小さなまちの散策にお出かけください。