かれこれ15年近くなりますが、ボランティアとして活動を共にし、ボランティアを支えてくれた一人の青年と出会いました。
かつて海外での仕事の経験を持つ彼は将来家庭を持ち、父親になった時、子どもたちのことを考えてカナダに移住することを決め、着々と準備をしていたそうです。
彼流の表現を借りると「日本での余命が、あと1週間」を残す今日10日に、久し振りに会うことになりました。
彼は律儀に物事のけじめには必ず連絡をしてきますが、今回に至るまでには2年間の準備期間を経ての決行について、確か私が知ることになったのは約4か月ほど前のことです。
ちょうど年齢も40代の男盛りです。まさに機が熟し「今でしょ」というわけです。
気負うことなく淡々とした彼の想いに、私は心からエールをおくりたいと思いました。
初めての土地で、家族4人の人生のスタートです。私から白い地図を作りながら歩んでいって欲しいとの想いを込めて、白い花をプレゼントします。まだ私が健在でいましたら、白い花びらにどのような色を付けたかを見せてくださいね。
「行ってらっしゃい」