相変わらず、突然のスコールのような雨におびえながら、いつものスーパーよりひと足延ばして買い物に出かけました。
ブログを始めてからは、どんなに近いと思ってもバッグにiPadを持ち歩くのが常になっています。
スーパーに行く途中で、キョロキョロしていなければ気がつかない小さな可愛い花が、街路樹の根元近くにまるで寄りかかるように咲いています。
腰をかがめて、撮り始めた時 後ろから年配と思われる女性の声に振り返りました。
「あんた、この花の写真を撮っているのかい」「はい、とても可愛い花だなぁと思って」
「さっきからあんたが写真撮ってるのを見てたんだよ」「あら、そうでしたか、気がつきませんでした」
「私もこの花が好きなんだけど、誰も知らん顔して通り過ぎる人ばかりで、きっと花が喜んでいるよ。私も嬉しいよ、ありがとね」「はい、必ず綺麗に撮りますね」「頼んだよ」
そう言って私の背中をポンと叩いて、花に「よかったね、綺麗に撮ってもらいな」と語りかけて、私が撮った写真をお見せしようと思って振り返りましたが、もうそのおばあちゃんの姿は見えませんでした。
言葉使いは乱暴にも受け取れますが、心はとても優しく、あったかいおばあちゃんとの出会いでした。