異例のコースを辿った台風10号の岩手県岩泉町の高齢者施設、特に認知症のグループホーム「楽ん楽ん」の内部の被害状況が報道された時、偶然にも時計が午後7時46(45)分で止まっている映像に、阪神淡路大震災、東日本大震災との自然災害の時刻が符合しているではありませんか。
また、建物爪跡を見た時、東日本大震災で津波に被災された南相馬市の老人保健施設がフラッシュバックしました。やはり、建物の壁には、津波が押し寄せてきた高さが黒くはっきりと残っています。また、ちょうど三月のひな祭りを楽しんだと思われる入所者の手製のひな飾りがまだそのままの状態です。
私が南相馬市の小高地区の鹿島仮設住宅をお訪ねしたのは、地震発生後1年を経てのこの光景です。
台風の上陸が珍しい土地に、しかも本来であれば、くつろいでいる時刻です。どんなにか、突然のことだけに入所者の恐怖には言葉が失してしまいます。
また台風12号が九州方面に上陸との予報ですが、収穫の秋を迎えています。できれば予報が外れることを願うばかりです。