ペアルック

今季一番の冷え込みにコート姿も見受けるとのニュースに、私も朝夕と日中の気温の変化に戸惑っている一人です。

「日本の歌百選」にも選ばれた、この季節にはなんといっても、さだまさし作詞作曲の山口百恵による「秋桜」を思い出す方が多いのではないでしょうか。
確かな記憶ではないのですが、年老いてゆく母の姿を歌にしたもので、歌詞から少し認知症とも思われると公開の場で誰かが話していたことをふっと思い出します。
いつもペアルックのセーターを着て、年配の母親と手をつないでいますご近所の方をよく見かけます。
そのペアルックもとても明るいピンクやオレンジやかわいい動物柄とか、思わず微笑ましく、また遠くからでも直ぐ、わかります。
信号待ちをしている時に、思わず「ペアルックがお似合いで、とても素敵ですね」と声をかけました。
「あら、恥ずかしい、気がついていましたか。どうもありがとうございます。母はチョット派手だと気に入らないようなんですが、最近どうも少し物忘れがひどく、認知症のようで、一人で出歩いて行方不明にでもなったらと、もしもの時に母と同じものを着ていれば、見つけやすいと思って」
娘さんからペアルックの意図を聞いて、なんて素晴らしい発想だろうと感心しました。