例年であれば葉しか残らないサンゴジュの木が 、今年はたくさんの実がたわわに残っています。
聞くところによれば、その木の下に新しい家が建ち、鳥が寄りつかなくなったからだそうです。
鳥には予定していた食糧事情に戸惑っているのではないでしょうか。
もうひとつ、これもいつもの道の途中に一本だけ渋柿があります。
やはり鳥もよく知っていて実をついばむことはないそうです。
鳥は自然界で生き延びるために本能的に、熟して甘い実をを見分けられるように備わっているのでしょうか。
先日、調べものをしていたノートに、哲学めいた渋柿についてメモ書きがありました。
「自我を捨て、渋みを甘味に変える。ただし、皮を剥かないと甘味にならない」
5年前の11月8日と記されています。偶然とはいえ、不思議です。