一緒してもいいですか

只今、我が家であるマンチョンの大改装中で、毎日、ヘルメットのイケメンのお兄ちゃんたちが、テキパキと仕事をしている風景を頼もしく見ています。

実は、私もかつて工事現場で、ヘルメットを着用して、彫刻の設置工事や、まだ工事用のメッシュのエレベーターを使用したおてんば時代を思い出します。
生乾きのコンクリートの匂いもインク同様、抵抗なく元気が出る匂いです。
そのようなわけで、ヘルメット姿の皆さんとは、同じ現場で私の仕事を手伝ってもらいました。
特に、製作者の彫刻家は、設置の際などミリ単位の注文をつけてきます。
しかし、私が一人案じているだけで、実に気持ちよく動いてくれます。
職人魂というのでしょうか。
いつも私は頭を下げるばかりですが、本当に今でも感謝しています。
ところで、エレベーターの前で、一人のヘルメットのお兄ちゃんがエレベーターの来るのを待っていました。
ドアが開いたら、「どうぞ。私も一緒していいですか」
ジーンと来ました。「どうぞ、どうぞ。足場には気を付けてね」
今、マナー研修や、接遇教育などありますが、実に自然体です。
きっと、普段からいつも心がけているから、さっと出てくるのでしょうね。