私は、2000年1月に、ホスピス病棟に入院の方のことが気にかかり、また途中で知人に話しかけられたこともあって、既に約束の時間が過ぎていました。
その日は寒く、日向を選ぶ余裕もなく、相変わらず、路地から路地を猛ダッシュしていました。
こんなことは初めてですが、全身がグラリとして、胸のトキメキも早鐘のようです。
でも、私は初めての入院で不安もあるかと、自分のことなどに構わず、走り続けました。
時間にして20分ぐらいの間に3回、大揺れがきました。
3回目はとうとううずくまってしまいました。
通りすがりの人が数人集まって、「大丈夫ですか、救急車を呼びましょうか」との心遣いに、私はなんと返事をしたでしょうか。
「大丈夫です。今、病院に行く途中ですから」
ホスピス病棟にと急いで乗り込もうとしたエレベーターに看護部長と乗り合わせた時です。
「淺野さん、尋常じゃないですよ。体調が悪いのでは、私も付き添っていきますから」
私の血圧を測った看護部長は、「血圧が、202/108そして脈も108よ、すぐに循環器にかからなければ」
「108なんて、除夜の鐘みたいじゃありませんか」
「何をそんな冗談を言っている場合ではないのよ、早く診せなくちゃあ」
その16年後、また、区民健診で、5回ほど測り直しても、200/118/で、今回は脈は平常時に近いとのことです。
その時は約一ヶ月ほどで血圧も下がり、それ以来念のために2ヶ月に一回受診をしていましたが。
16年前からのお世話になっています主治医の先生で、久し振りに降圧剤を服用してクールダウンして、あまり情熱的にならないように、気をつけます。
来年早々に、初めて心エコー検査をする予定です。