数年前から、新人の接遇マナーの講師依頼が多くなりました。
人様の前で、話をするためには、事前に準備を要します。
しかし、この準備を、前向きに考えると、まずは私自身が、学ぶことである。つまりは、また、新しい知識を開拓する結果につながります。
基本的な内容には、関心度がなく、今の時代はパソコンやスマートフォンで検索すれば、すぐに知識が得られる。
特に「嘗ては」とか「昔は」といったプロセスの説明を始めると、静かになってしまう。
年寄りと思われるのも癪なので、私は意識的に控えている。
その代わりに「体験が力」の私は、成功例より、失敗談を選んで話し始めると、今まで睡魔や倦怠感と戦っていた受講者が急に身を乗り出してくる。その変化を見るや私には実に楽しさを覚える。
実体験を聞くことを望んでいることは明白であるが、その前段階があってのことだが、仕方ない傾向だと、諦め順応している。
受講者のためでなく、実は私が多くの今風にいうところの「引き出し」を
いただいているのである。
新しい知識を必要とする依頼に、別世界の道が広がるのでまた元気が出るのである。
有難いことと素直に受け止めている。