「きよきよしい」と「清々しい」

外出先で、類にもれず私も時間があると、ついスマホのスマートニュースをタッチしている。
画面には、7月3日のHUFFPOSTの記事が掲載されていた。
サッカーに関心がなかった私ですら、ロシアワールドカップの世界ランキング3位のベルギー戦の勝敗は気になっていた。
結果後のFIAのジェネラルディレクターのプリシラ・ジェンキンス氏の記事に 思わず胸が熱くなった。
記載されて記事によれば、ベルギー戦を終えた日本選手のロッカーが綺麗に掃除されていた。
写真も掲載されている限りでは、日本語に「まるで舐めるほどに」という粗末な表現であるが、私の年齢から容赦いただきたい。
どこもかしこもピカピカに磨かれている。
更に記事はこれで終わることなく、ロシア語で「スパーシーバ(ありがとう)」という感謝のメッセージの紙が残されたとある。
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉が浮かんだ。日本人選手は試合には敗れたものの、選手たちの素晴らしい行為に私は日本人として誇りに思った。

日本では自動ドアの発達で、公共的な場所で自分でドアを閉める習慣がなくなりつつある。
それと同じように、自分が座った椅子を元に戻すという習慣も同様である。
立場上、次の利用者の為に、きちんと元に戻すことが当たり前として私には最早や限界で、内心は腹立たしさを拭い切れないでいる。

それ故に、このニュースは私の心に強く響いた。
本田圭佑が試合後の一連の心境を「きよきよしい」と表現した。メディアはすぐ挙げ足を取っていたが、「清々しい」ではインパクトに欠け、私の心には「きよきよしい」が強く残る言葉だ。