多くというより、殆どの日本人は新年の日の出への思いが強い。
日の出には神々しさを感じるからだと。漏れ無く私も昨年迄は、その一人だった。
テレビ中継を通して、日の出の瞬間を緊張感で待っている時間が、新年ならでの楽しみ、喜びでもある。
テレビを処分したこともあるが、私の中には何時しかベランダから見えるキラキラと瞬きを繰り返す「星」に心が動いていた。
新年の早朝、漆黒の空に、偶然としか思えない冴え切った「月と明けの星」が繰り広げる宇宙ショーに魅せられた。
これまで関心を持っていなかった宇宙の神秘的な美しさには、寒さを忘れ見続けていた。
恐らく、この年齢に達して初めて新年早朝の出来事に出会った。
数ヶ月前から、私の心に蠢いていたものが払拭されたという納得に近い感情が走った。
もう、モソモソ迷う事なく、「想い」の道が用意されていた。
私が自問自答していた凡ゆる「想い」から、前進する決意へと導く朝になった。