見上げた空の先に

最近東京の空もスッキリした冬晴れの日が続いている。
また金曜日の午前中に仕事が再開し、同じ時間に出掛けるようになった。
健康も兼ねて、約30分目的地迄歩くと、いくつかの信号待ちをする。

気がつくと、2カ月近く、立ち止まると、無意識に空を見上げている。
私の歩く速度と、信号待ちの時刻が何と不思議としか思えない風景が、見上げた先にある。
一機のキラキラと輝く飛行機が青空の中を、何時も垂直というか真っ直ぐな状態で飛んでいる。
必ず時間帯が符号する。

こんな偶然性に、また私は色々と想い巡らすのである。
新たなターニングポイントを感じ始めているだけに、一機の飛行機に自分を重ねている。
恐らく、目的地に向かっているだけと言えば、それまでのことかも知れないが。
人命を預かっているという大きなミッションを担っていることを忘れてはいけないのである。

そのミッションを私も明確に形にする途上である。
青空を味方に、前を向いて飛べる時を信号待ちしている私がいる。