静かに変化が起こっている

生来、体力も実力もないくせに、人様から頼まれると「ノー」と言えない性格がある。
昨夜も、ある会合で思いがけなく長年責任ある役職を務めていた方が今回で辞退したい申し出があった。
気がつくと、何と出席者の視線が私の方に集まっているでは有りませんか。

これも私の性格というか考え方が、未経験の世界に対して、関心というか興味を持ってしまうのだ。
この歳で、また新しい目的が出来るとは、楽しみという思考が働くのである。
誰しも、初めから完成しているわけでなく、生を受けて後に徐々に積み重なっていくものである。
よって、始めてから次への自分のステップに繋がると思えば、失敗も恐れず、それも貴重な世界が広がる貴重な体験と考えれば良い。

確かに、数年前から朧げに感じていたことに、何となくその時が近ずく足音が大きくなっている。
年齢的にも、引き受けた役目には責任を持たなければとの想いから、これまでの人生における取捨選択を考慮しなければならない。
時間を見つけて、断捨離前に整理を始めて気が付いた。

本当に必要なものが如何に少ないかということだ。
曾て、ある友人と自分の人生をUSBメモリースティックに纏めるたらと話題が弾んだ。
整理を始めると、自己満足や未練などの思い切りが悪い が為に「4GB」かなと自惚れていたが、「1GB」で済んでしまう程度だ。

これは、物質的な整理であり、見えない「心の整理」は簡単にメモリースティックでは解決出来ない。
この整理こそ形に表せないだけに、本来はこれまでの人生体験の大切な資産でもあると同時に、私は「心の整理」が大きな意味を持っていると思っている。

目に見えるものと見えないもの整理をして、次のステップを引き受ける責任があると考えている。