サイレントデイジーズ

前日、自宅のポストボックスを開けると、保健所から、歯科基本検診の案内状と、何時ものお馴染みの銀座のお店から、2019年の秋・冬の靴の新作コレクションの案内状の二通が入っていった。

曾て高齢者健康福祉推進協議会委員会の席上で、委員の歯科医師が口腔ケアの重要性を熱心に発言していた経緯を思い出した。
開封して、何と来年2020年の3月で、後期高齢者の仲間入りをするのは明白だが、既に有効期限には後期高齢者に該当するにしても、「平成31年度 後期高齢者歯科基本健康診査受診票」の表題に、もう後期高齢者として見做されるには、些か抵抗を感じた。

然し、私は長年銀座でお世話になっているデンタルクリニックで、3ヶ月に一度チェックをしているのでせっかくの保健所の検診にはパスするつもりでいる。

最近では「口腔ケア」が凡ゆる病気にも欠かせない存在として重要視されている。
唯、保健所の封筒に〜サイレントディジース〜(静かに進行する病気)に注意しましょうとの記載には説得力がある。

今回、初めて歯肉のマッサージを受けた。
兼ねてから何時も奥歯を噛み締めていると指摘されていたが、今回はどうやらその症状があり、10分程の歯肉マッサージで、みるみる身体中が解れていくのが分かる。

日頃より奥歯を噛み締めた生活を続けているか、また数日前の主治医からも、15年近い月に一回の鍼灸院の鍼灸師からも全く同じ診察結果に、後期高齢者と表記に腹立たしく憤慨する前に、先ずは「サイレントディジース」に気を付けなければ行けない警鐘と受け止めねばと思った。

一方、秋・冬の靴の新作コレクションに銀座に出掛けるのを今から楽しみにしているもう一人の自分がいる。