努力を信じて

日頃はあまり振り返らない性格だが、今回は例外に近い程ナーバスになって居た。
今から考えても既に自分自身で、此れは不気味な前触れの様な予兆を全身から感じ取って居た。

今年の夏は異常気象だとか何とか言い逃れをしても変なものは 、変なのである。
主治医も案じて、思い当たる限りの検査を受ける様にとの指示で、暫くぶりに検査に明け暮れる日々が続いた。

最後に検査結果が出たのは、今日、23日であった。
自分でも、今回の原因は重々思い当たるだけに、自分の知識の範囲の中で努力出来るものが何であるかも見通しが付いて居た。

何度も取り上げている食生活が原因である故に、自力で食生活の改善に努めた。
それは、半端では無く、疲れた時などは自炊をするのは辛い時もあったが、歯を食いしばって耐えた。.
その間は、人様との付き合いにも失礼を承知で、極力避けて居た。
一切、加工品を買わないで、主に根菜類をメインにした。
日を追って、手の荒れが酷く、包丁研ぎもすると言った当たり前と言われれば、それまでだが、正直私は久し振りなのである。

いつしか気がつくと曽て故郷の食材を買っているのであった。
友人が、最近、田舎の祖母が作ってくれた材料を知らず知らず買っていると話してた記憶があるが、今の私は全くその通りの食生活をして居た。

如何に私の体質に合っているかというのが、検査前の体調不良から徐々に薄皮が抜ける様に無くなって来たのだ。
もう棍限りやるっきゃ無いと、日頃の鼻っ柱の強さも結果的には、効果に繋がった。

折しも運良く健診の案内も届き、ソロソロ努力の結果が出ても良いのではとの想いで居た。
矢張り、努力は報われたのである。

唯残るは、一病息災から新しく仲間になった二病息災は、経過措置なので、恐らく年に一度はスポット的に検査をするだろうと、これは主治医の指示待ちであるが、素人判断だが、食事療法で状態は改善傾向にある予感めいたものを感じている。

何れにせよ長い夏だった。