バレンタインディは母校で

ここ数日、何か消化不良が続いていた。
ところが、運良く新神戸で嘗ての仕事で出掛ける機会に、思わず、ラッキーと心で叫んでいた。
新神戸から、故郷の岡山迄は近い。
これぞ、正しく「天の配剤」と言える。

然も、バレンタインディとくれば、母校にチョコレートを持って帰ろうと思うと、まるで消化剤を飲んだ様に、スッキリした。

岡山から在来線の山陽本線に乗り換えると、もう心は母校の空が気になっていた。
毎回のことだが、母校の鴨方駅迄、車窓から空ばかりを見上げている。

賭け事や縁担ぎには拘りを本来は持たない性格だが、故郷に帰る時は何故か強い拘りを持ってしまう。

車窓からずっと空を追いかけ、改札口を通過すると、先ず、空を見上げるのが、帰郷時のルーティンになっている。

今回も、「あさくちブルー」の青空が、都会の日々に疲弊がちの私を包み込む様に迎えてくれた。

母校には、かなりの年齢差の我が後輩が、元気に私に話しかけてくる。
実はこの青空の様に屈託のない明るい笑顔が、何よりも私には堪らないのである。

この母校の温もりをタップリ吸収しリセットして、また帰京するというライフスタイルが続いているが、既に私は次回の帰郷が頭を過っている自分がいる。

さてさて、次回の帰郷が待ち遠しく楽しみである。