私にとっての4月

眠れない夜を過ごしていて、4月という月は私にとってはいろいろなことが起こる月だなと思い出していた。

9年前の今日、4月22日は晴れ女もお手上げの一寸先も見えない程の激しい雨が降っていた記憶がある。
何と東京の我が家は東日本大震災の影響で、凡そ50年前のペンシルビルの我が家が、かなり悲惨な状態で、元通りに戻すには、寧ろワンルーム程度のマンションが買えるほどの修繕費がかかるという。

幸いに、嘗て気に入っていたマンションの広告が新聞の折り込み広告に、全く偶然というか、不思議な巡り合わせだった。
直ぐ、広告の不動産会社に電話をかけ、その日の夕刻、即刻購入を決め、引っ越し等で1ヶ月近くで、現在のマンションに引っ越しし、大雨の22日に友人と引っ越し祝いの日だったのである。

もうびしょ濡れの記念日となって、早いもので9年を過ぎたのである。

その翌日の23日は、28年前、チョコレート膿腫に気が付かず、片方の卵巣が破裂して手術をした日だった。

そして今年は新型コロナウイルスとの闘いの日が続いている。
眠れない中で、どうやら4月は、私にとっては、色々な体験の月の様だ。

思い切って、引っ越し後、一度も家具を移動する程の大掛かりな掃除はしていない。
眠れない夜を過ごすと、前向きな発想より、どちらかといえば後ろ向きになりがちなので、起きて、家具の後ろの埃を取り除こうと。
食器を、洋服を、書類を先ず、全て取り出しているうちに、カーテン越しに夜明けになった。

9年間の埃は、かなりの量で、一人で、なるべくマメに日頃の掃除を心掛けているのにと驚いたが、よくぞ、重い家具を一人でで動かせたと、複雑な満足感と達成感を感じつつも、いつかこの疲れが倍返しになるのではと、後ろ向きの考えが過った過った。