げた箱から学ぶ

毎週月曜日の日本経済新聞の朝刊には、医療と教育関連の記事が多く掲載されているので、私は特に月曜日の朝刊が待ち遠しく感じている。

最近は、どちらかといえば母校の小学校のお手伝いをしている関係で、教育に関心が深くなっている。

教育面に、恐らく校長先生によるものと推察される「学びや発」というコラム欄が、各人が、折々の想いを文字化して語っている。

毎回の様に、私は頷く内容に多く接する。
因みに、5月11日の記事に拠れば「学びや発」のテーマは、げた箱の上履きについて、一斉休校中の校舎内を見回ると、げた箱のの上履きが淋しそうに児童を待っているのが目に入ったと。

その瞬間、私の母校の小学校の校長先生の姿が重なった。
未だ若葉マークの教師時代に「げた箱を毎日、見ていますか」の問いかけに対して、全く質問の意味が理解できなかったそうだ。

「上履きには生活指導に大切なことがたくさん詰まっているんですよ」
すぐにげた箱のに行ってみると、一足一足に子どもの生活が表れていた。

更に、色々の子ども達の上履きについて触れているが、詳細は省く。

校長になった今も、ほぼ毎日げた箱に行くとのこと。
筆者はたかが上履き、されど上履きであるが、げた箱を通して様々な教育を学ぶ要素があり、日本の教師が培ってきた子どもの真の姿を見る視点、子どもの心に共感する姿勢を引き継いでいくことは、私の使命だと結んでいる。

新型コロナウイルスを機に、ウェブ会議、テレビ会議等のテレワークに、オンライン教育などのツールでの教育で、筆者の現場を重視した教育は、今後どの様なスタイルになって行くのだろうか。