水辺の風景が恋しくて

相変わらず、ラジオ深夜便をBJMに、朝刊に目を通してというルーティンは、依然として変わらない毎日が続いている。

睡眠不足と悩んで、ストレスの要素を増やすのも、如何ともうマイペース、マイウェイで、これで良いのだと。

ルーティンの一つである日本経済新聞の今朝のコラム欄に、「イラストレーターのタナカサダユキ氏が、SNSに「しばらくは、離れて暮らす   コとロとナ  つぎ逢う時は  君という字に」。
漢字の「君」を分解すると、なるほど「コ」「ロ」「ナ」の3文字。みごとなユーモアの先に、希望の灯がまたたいている。

読み終えて、成る程、色々、ともすれば暗い気持ちに陥るところを、自分で次なる新しい時代に、素晴らしい発想で切り抜けている。
才能がある人は、常に前向きな姿勢だと感心すると共に、強張った表情が溶けていく想いを感じ、穏やかさを久し振りに取り戻している。

これまた急に水辺の風景に会いたくなって、散歩がてら粋筋の柳橋迄出掛けた私は、周囲を見渡してマスクを外し、思い切り空気を吸い込んだ。
時刻は午後の2時過ぎだったが、何と川風の美味しかったことか。

そういえば、昔、母親の友人が柳橋に住んでいて、何度か母親と一緒にお邪魔をしたことを思い出した。

そこまでは至極尋常だった私は、当時、海苔の佃煮のコマーシャルでお馴染みの三木のり平が、柳橋に住んでいたことまで思い出すや、今夜はロングセラーの「ごはんですよ」を買って、食欲の無かった私は既にスーパーへと足が向いていた。

今年はまだ未決定だが、薬学部の講義で、「人はたった一言が心を傷つけ、また、たった一言が人の心を温める」と伝えているが、少々意味合いは異なるが、今、情報はコロナ尽くめの中で、ユーモアのある表現の持つ重さを実感した。