二人の母の命日

今日、8月10日は私にとっては二人の母の命日である。

 

二人の母親とは、未熟児の私を必死に育て、お陰様で、後期高齢者までに至っている。

 

もう一人の母は、中学校時代の国語の先生で、その後も全く偶然に新幹線の車内でとか、美術の仕事時代に竣工式でといったように、何か、見えない糸で私を見守ってくれた恩師で、さすが、国語の先生だけあって、実に

時に触れ折に触れ、手紙で、近況を案じてくれた私にとっては、いつも

私の健康に神経質になり、厳しい表情の実の母親とは反対に、真綿でくるむように、やさしく接してくれた私には、母としての憧れというか、なんとも心に温もりを感じて、私の成長の救いになった。

 

2年ほど、ふるさとの帰郷で山陽本線で母校の駅で、いつも思いだしていた恩師と、母親の命日が偶然にも同じ日というのも、私は考えれば、帰郷時に二人の母親に想いを馳せている。

 

現在は、新型コロナウイルスにより、山陽本線の利用も閉ざされている。

 

恩師は、82歳で、今年がちょうど没後10年、実の母親は76歳で、43年目にあたる。

 

私も来年は母親の76歳を迎えるが、コロナ禍でせめて心配をかけないように乗り切りたいと思っている。