9月1日に、髄膜腫で脳神経外科に入院、翌日9月の満月で、私の星座でもある魚座のハーベストムーンにあたる2日に手術をした。
術後、執刀医から当初の6時間相当の予定が、午前9時から午後の8時近くかかるという大手術になったと報告を受ける。
幸いにも、良性であり、案じていた後遺症を発することなく、翌日の午後には、スカイツリーと空が見える個室に戻った。
実は、簡単に自分では判断していたが、脳神経外科の手術はかなりの体力の消耗がある言われていたが、おかげさまでコロナ禍に毎日1万歩の散歩の成果もあり、足腰の衰えもなく、1週間後にはリハビリを始めた。
本当に主治医でもあり、執刀医の先生から、実は、何度も「頑張らないで頑張ってください」といった、指示をいただいた。
確かに、長時間私の命と向き合ったドクターの言葉に、私は、今後の自分の人生への生き方の指針と受け止めていた。
そして、その言葉がじわじわと私の生き方に変化が現れたようである。
生来のせっかちや、ねばならないといった重圧感がものの見事に無くなったのである。
いわば、トリアージのごとく、今何が必要で、あるかといった優先順位を
静かに考えたのちに、焦らず行動に移すといった次第である。
今から考えると、私にとってはある意味で新型コロナウイルスは、75歳といわれる後期高齢者にとっては、精神的にも肉体的にも大きな影響を及ばし、それによって、「新しい生活様式」「生き方改革」になった。