前夜、明日が満月と思いながら見上げた空に、ほぼ満月といっても良いほどの冴え冴えと、くっきりと、明るい月に、ハット気が付いた。
どうも、私は、暫くの時間の経過を経て思いだすところがある。
先日の手術後、医療ボランティアをしている時に、何度も聞きなれた表現で「寛解」という言葉がある。
そういえば、私も「寛解」の身であった。
入院する前に、できるだけ必要とするものは、独り身の私は、準備したつもりでいた。
「ハット」気づいたのは、入院中、退院後に必要とされる重要と思うものを、銀行の貸金庫に預けていた。
気づいたら、スイッチが入ってしまった。
貸金庫を取り出して、久しぶりにゆっくり中身を点検して、我ながら驚いたのである。
日頃から「断捨離」「整理」をしているはずなのに、何と、収納庫に近い状態に、改めて、まだまだ、今後も見落としがあるに違いないと思った私は、来年の3月初旬で75歳を全うするまでに、後ろ向きの思考ではなく、
「整理」をしなければと痛感したのである。
さて、エンジンがかかってしまった途端に次から次にと見落としが、頭の中を駆け巡り始めた。
後悔しないためにも、やるっきゃないと決めて私に、エネルギーというか
体力が持続するとは思えないほどの、クリアで、まるで昨夜の月のように
冴え冴えとしてきた。
それならば、明日から師走だが、私には一日早く「師走」が来たのであって、それを「私走」として、楽しくとも捉えている。