温暖化のせいか、毎年桜の開花宣言が早まっているように感じるのは、私だけではないかと、自然界も戸惑いを感じているのではないだろうか。
日本経済新聞の夕刊のコラム欄に、昨夜「あすへの話題」があり、俳人の
黛 まどか氏が、俳人鈴木真砂女の命日が、今日14日とあった。
春の彼岸を数日後に、私は、かつて銀座百点の編集部に在籍していた時、津村節子先生による「銀座の女性」という連載を担当していた。
その一人に鈴木真砂女さんが銀座に「卯波(うなみ)」というこじんまりとしたお店をしながら、俳句でも活躍していた方です。
事前にお店に取材をお願いに伺った際に、実になんとも言えない凛とし、さっぱりと、快く承諾を頂いた記憶を思い出した。
毎回、取材日には津村先生のご自宅までお迎えに行く車中で、目的地に着くまで、簡単な情報だけで、あとは、色々なおしゃべりをするのが、とても楽しかった。
あえて、先生には、先入観を与えないために、先生自ら感じていただきたいとの思いから、取材先への案内役に専心していた。
こじんまりとしたお店は、実にあちらこちらがさり気なく行き届いており、また、きりりと束ねた艶のある髪の毛、透明な美しい肌に、私は、
先生が取材中にも関わらず、魅せられていた。
今日の桜の開花について、鈴木真砂女さんはどのように詠むだろうかと
想っていた。
当時の銀座百点の「銀座の女性」の方々から、「老舗」といわれる日本を代表するような銀座での活躍の体験を伺い、私は多くを学んだ。
それ以上に、津村先生はどうしていらっしゃるかしらと、とてもとても
懐かしくなり、お目に掛かりたい想いに駆られた。