お恥ずかしいのだが、兼ね兼ね、陰暦6月を「水無月」というのか、いつか納得したいと想っていた。
検索して、「水無月」は、「水の日で、田んぼに水を引く月」の意味で、
つまり「無」は「の」ということだそうだ。
ならば「水有月」にすればと、浅はかな屁理屈が頭に擡げてくる。
どうも、先月の怠け癖を、早く払しょくしたいと、散歩に出かける。
昨夜の激しい雨に、すっかり空が洗われ、五月晴れのようだと見上げていたところに、自分でも不思議に思うのだが、降ってわいたように、凡そ、二十数年前にテレビの放映で見た「フラッシュダンス」の映画の数場面を思い出したのである。
取り敢えず、「毎日が日曜日」なんていう言い訳から、卒業しなければと
想っていたのだが。
プロダンサーをめざす18歳の主人公の女性は、昼は男性でも厳しい溶接工をして、夜は夜で、キャバレーとなるバーでダンサーをしている。
生活も切り詰め、確か倉庫か何かの広い場所で、一匹の愛犬と過ごしているのだが、この愛犬は、彼女の練習を静かに目で追いかけている。
ただ、独学で、自分の納得のいくダンスに挑んでいるのだが、なかなか、
オーディションの評論家から、相手にされない日々が続くのである。
しかし、あるオーディションの審査員たちが、彼女のダンスにどんどん
惹きつけられて、やがて彼女は、これまでの努力が認められるといった
ストーリーだと記憶している。
特に、ダンスの練習のために、血のにじむような、体を痛めつけるほどの
厳しいダンスにトライするシーンがある。
当時、私は、目的を達成するための彼女の努力が、強烈に残っていた。
18歳の彼女のように、体力的には、無理だが、頭の方は年相応の努力が
できるのではないかと、空を見上げながら、もう一度、間もなく、昨年の9月の脳神経外科の手術から、三か月で、一年になる。
「頑張らないで、頑張る」時期が始まったように思えてきた。
そのスタートを応援してくれるとも取れるような、素晴らしく晴れやかなふるさとの「あさくちブルー」の空に近い空が高く広がっていた。。