ブルーのジャケット

今日は、待ちに待った新型コロナウイルスワクチンの第1回目の接種日だ。

 

午後の予約だが、何となく何度も「予診票」を確認したり、インフルエンザの予防接種は、毎年のことなので、平然としていたのに、今回は、落ち着きがなく、複雑な気持ちで、予約の時間までを、過ごした。

 

接種にあたり、「肩を出しやすい服装で」とある。

「肩を出しやすい」となると、さてさて、私は、夏でも長袖のシャツブラウスをきている。

 

Tシャツなるものを持っていない私は、いつも通りのスタイルで出かけるより仕方ないが、シャツブラウスからも十分、肩は出しやい。

 

唯、何となく、今日は、いつも通りの黒のジャケットを着るのに、理由もなく、拘っていた。

 

ならば、真夏日でもあり、午後3時過ぎの時間帯なので、久しぶりに、ブルーのジャケットを着ていこうと決めた。

 

素材が「麻」なので、皺になるのが、特徴でもある素材のために、出張時等には、避けていたが、今日は、「肩を出す」行為のために、脱いで待っていればよいのだと思い付いたからである。

 

日傘を差していても、日差しが強く、ギラギラするが、今日は麻のジャケットで正解だ。

 

「青い山脈」の歌詞に、「古い上衣よ さようなら」ではないが、今夏は

黒のジャケットから、ブルーのジャケットにしようかなと、道すがら、訳も無く口ずさんでいた。