ふるさとの母校の小学校では、間もなく「もみまき」した若緑に育った苗を、田んぼに植える時期が近いのではと、思いだす。
長い日本列島も本格的な梅雨に入り、じめじめと鬱陶しいが、田植えにはこの梅雨特有の雨が必要なのである。
その「もみまき」で、今日の日本経済新聞の朝刊と夕刊に、偶然だが、私には、歓迎すべき記事が掲載されていた。
毎週土曜日の朝刊の読書欄に「活字の海で」という、出版関係の情報を取り上げるコラム欄といってよいのだろうか。
その「活字の海で」によれば、スマートフォンなどで、子どもたちが紙の書籍に触れる機会が減っている現在、出版関連業界から、教育や食品などの他業界に亙り、キャンペーンが、20日から始まるという。
「本で心に豊かな森を作ろう」を合言葉に、子どもの人格形成と書籍市場のテコ入れを目指すと記載されている。
「こどものための100冊」には、子育て経験のある著名人25人が4冊ずつを選んだもので、特に、小学校低学年までを読者に想定していると紹介されているが、確か、私も、出版社からの「100冊の本」を買い求め、狭い
部屋に、文庫版で、並べているだけで、満足感を味わった。
然し、恥ずかしいが、すべてを読み切るには時間がかなり掛かった。
少しずつ、背表紙のタイトルと、作家から、読んだものだ。
夕刊に、人事院総裁に、川本裕子氏を起用するとの記事に、私は、嘗て、川本裕子氏の「親子読書のすすめ 忙しくても毎日続けたい幸せな習慣」という著書に出会い、想像を絶するような忙しく活躍している川本氏は
子どもとの時間を作り、母親として子どもとの関りを大切にしていると、知り、特に絵本の好きな私は、夢中になって読んだ記憶がある。
忙しいなんて言い訳は通用しないのだと、自分を反省した想いをした。
今日、改めて、体調と相談しながら、マイペースで、活字の世界とお付き合いをしようと、想ったのである。