密閉を避けて、ほどんど、日中は窓を開放して解放している。
今の住まいに移って、ちょうど、10年になるが、コロナ禍で窓を開けている時間が長くなったせいか、初めて、一匹の蚊を天井にとまっているのを見つけた。
今日も、時間があれば、横になっていた。
嘗て、病気がちだった私は、一日中天井を見つめていた時代が多かった。
昨年の9月の入院の際も、天井を見つめていたが、それには、理由があり、
脳外科で、ちょうど、左側の頭から左の耳の近くにある髄膜腫を取り除いたために、上向きか、右下しか体位の移動ができなかったからである。
最近の病院は、天井もカラフルで、白い無機質ではないので、発見はなかったが、自宅は、淡いホワイトベージュなので、天井にとまっている一匹の蚊を見つけたのである。
刺されてなるものかと、やおら、内輪で天井から、追い払い、飛び去る方向を追いかけて、蚊は私の手の届くところにまで、追い詰めたのである。
チャンス来たると、思い切り、壁の蚊を平手で叩いたところ、見事にて、壁にペタンと死骸が残っていた。
76歳のお疲れ気味の私は、一匹の蚊との戦いに勝利したことを喜んでいたが、暫くして、壁に思い切り叩きつけた私の右手に、痛みを覚えた。
実は、今日は、ちょっと、いや~なことがあって、がっくりしていたその
想いも込められていたかもしれないのである。