東京に一週間ぶりの真夏日が戻り、気持ちがハイテンションになり、部屋干しの洗濯物を、太陽がきらきらと眩しい青空の届くベランダに干した。
イソップ物語の「北風と太陽」での「太陽の力」を改めて思いだし、やはり、私たちには「太陽」が必要だと思っていた矢先である。
唯、待ちわびた夏空ではあるが、明と暗が部屋を通して感じる。
夏空に白い雲と、グレーの雲が追いかけっこをするかのように、雲行きが早いのが、もしかして、突然の雨に変わるのではとの予感がピンポーン。
アッと一瞬のうちに、大粒の雨が、激しく降り出した。
今までのブルーの夏空が様変わりし、真っ黒の雨雲に覆われ、地面を叩きつけるように降っている。
慌てて、洗濯物を部屋に取り込む始末となる。
外出も控えるほどの、ゲリラ豪雨である。
私は、「夏雲」は「夏空」に映えている、真っ白い雲だと好意的に思い込んでいたが、検索すると、「夏雲」とは、「入道雲」「雷雲」「雨雲」とあり、これからは更に「ゲリラ雲」というのもありかと思った。
恐らく、これらが大気の状況によって、様変わりするのだと、自己流に考えていると、又、きらきらと太陽が優勢になった。
「撃ちてし止まん」といった、「負けてたまるか」との勝気さで、もう、
降るなら降れとばかりに、再度、洗濯物をベランダに干して、出かけた。
「夏雲」の突然の大暴れに戸惑ったが、おかげ様で、洗濯物も乾いた。
凡そ1か月前の熱海の水害、九州地方を始め、中国、四国を始め、中部地方に及ぶ長く続く想像を超える大雨に苦しみ、耐えている被災地の方たちに対して、私は心苦しく恥ずかしいとの想いでいる。