想いと思いが駆け巡る

今日は15日、午前中はいつも通り図書館の学習室で、「自律神経失調症」関連のまとめ作業に入ったが、何となく、気持ちが落ち着かず、ざわついているのが分かる。

 

というのは、丁度、一年前の今日、私は、手術、リハビリを終え、明日は退院前の病室での最後の日を迎えたのである。

 

凡そ、二週間の入院生活で、私は、この病室から見える外の景色に、どれ程多くの心の慰めを窓を通してもらったか。

 

ベッドの正面から、スカイツリーが夕刻になると、カラフルな装いになり

日の出になると、無機質な表情に変わるツリーが毎日、楽しみだった。

 

今年と違い、天候に恵まれていたので、真っ白い雲の流れや形状がある時は、犬や山羊に見えたり、飛行機が銀翼をきらきら輝かせながら、機首を上げているのが見えた。

 

金曜日には11機の飛行機に、私はふるさとへの誘いすら覚えた。

 

更に、夜空が深まると、星とお月様が、窓辺近くまで、「こんばんは」と挨拶に来てくれた。

 

その一年後、私は、夕刻の散歩に、一年前の私の支えになったスカイツリー、夜間の飛行機、お月様に会いたくて、見える所まで、足を延ばした。

 

夜空は黒く重苦しい雲に覆われているが、すべての想いが叶った私は、胸が熱くなって、ふっくら気味の月を見上げ続けた。

 

最近は、新しい生活スタイルの成果で、嘗てのように「ラジオ深夜便」を

BJMにしなくても、11時過ぎには、眠りにつくようになった。

 

然し、今夜はどうしても、「関西発ラジオ深夜便」の「日本列島くらしの

便り」に岡山県笠岡市が放映されと知り、0時台まで、目をぱっちり起きて

いなければならないのである。

 

笠岡市は浅口市と隣接し、私にとっても思い出深い土地でもあり、久しぶりに秋のふるさとの便りを知りたかったのである。

 

総社市の備中国分寺付近の神事としての「赤米」と、間もなく迎える「敬老の日」のお祝いに相応しい「リンドウ」の花は、西日本最大の産地としての新見市の紹介にどちらも初めて聞く便りに、私は早速、検索をした。

コロナが収束したら、足を運びたいと思った。

 

今日という日は、私にとっては、「想いと思いのコラボ」の日でもあり、

わけも無く興奮止まずといった私の「忘れられない一日」となった。