艱難辛苦の20日間

神無月に入り、さあ、これからと勢い込んだ私に、まだ3年半の相棒である

パソコンが、ダウンするなんて、想像だにしない出来事に戸惑った。

 

夜明けが待ち遠しい夜を過ごした私は、幸いに量販店が歩いて15分ほどに

あり、一刻も早く解決を望む私は、小走りになっていた。

 

修理依頼の返事は、約2週間近くかかるとという。

仕方なく待つより仕方がないと、察した。

最悪の状況を考えた私は、既にパソコンコーナーで品定めをした。

 

2週間の返事待ちは、生来、「待つ」ことの苦手な私は、如何にこれまでの

「パソコンの存在」が日常生活の中で見過ごせない状況になっている。

スマホだけでは、カバーできない現実との歯痒いさに疲れてきた。

 

その矢先、7日の午後10時41分、地震を知らせるアラームとほどんど同時に、グラグラと震度5弱の地震に見舞われた。

必死ぶりの大きな揺れ方に、とうとう、気持ちが落ち着かず眠れない夜を過ごしてしまった。

 

パソコンだけでも疲労感を感じているのに、更に自然の驚異に私は何とか

気分転換をしなければ、壊れてしまいそうである。

 

図書館に依頼していた、養老孟司著の「AI支配でヒトは死ぬ。」を読んで

痛快でありながらも、貴重な指摘には共感部分が多くあり、むさぼるように引き込まれ読み切った後、爽快感と勇気をもらった。

 

あとは、散歩をするより、自分を支えるものがなく、今月の「上弦の月」は、残念ながら、雨天のために見ることができなかったが、その二日後の

日没前のまだ青空が残った空に、くっきりと幾分ふっくらとした白い月が

くっきり見えた。

 

できる限り、散歩を続ける中で、18日は「十三夜」と共にデイトをした。

 

一刻千秋で待ち続けた相棒のパソコンが、入院生活を終え、手元に戻ってきたが、修理不能という返事に、修理に依頼していた時から覚悟はしていたが、見るも痛々しい状況に、かねてから足を運んで試していた機種を

買い求めた。

 

その夜は「ハンターズムーン」といわれる10月の満月を楽しみにしていたが、残念ながらかなわなかったが、ひとまず、パソコンは解決した。