長いトンネルを抜けると

今日29日は、ノーベル賞作家で知られる川端康成氏の有名な書き出しで始まる「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の上越線の清水トンネルが、貫通した日だそうだ。

 

1929年(昭和4年)で、トンネルの長さは9702mだと知った。

 

処で、昨年同様に今年も、冬将軍が強く、これまでに経験したことのない

ほどの、大雪が、日本中の各地で報道されている。

 

川端康成氏であれば、今年の豪雪に「トンネルを抜けると」どんな表現をするのだろうかと、想いつつ、嘗て、仕事で出かけた豪雪で知られる津南町の人たちが、お正月を前に案じられる。

 

ふるさとの岡山で、私は、雪の記憶はなく、むしろ、真っ白の霜の世界は

記憶にあるが、東京に来て、雪の体験をした。

 

今日の東京の日中は、二ケタ台の気温に、今年最後のエネルギーチャージに、点滴に病院に出かけたが、心なしか、風がないせいか、苦手の寒さを感じないでいた。

 

おかげで、私の「長いトンネル」は抜け出したようで、気持ちが前向きになっている嬉しさを感じた。

 

ついでに散歩をして帰る途中で、温かい蕎麦を食べたくなった。

年越し蕎麦には早いけれどもと、月見そばにして食した処、やはり冷え切っていた体が、じんわりと解れていくのが分かった。

 

これで、私は今年の「年越しそば」とした。