嘗て、「如月」には、いろいろな異名というか、表現のある「月」だと聞いた記憶があり、検索をした。
確かに、多くの異名に、私はどれを選ぼうかなと楽しませてもらった。
「如月」は、冬と春の季節が共存、あるいはせめぎあっているとも思えないだろうか。
異名の中で、私は「令月」と、「梅見月」が気に入った。
「令和」の由来にもなったという「令月」は、「何をするにもいい月」という素晴らしい意味があるそうだ。
何か良いことが待ち受けているようにも受け止められる表現である。
「梅見月」には、冬から春にと向かう季節の移ろいを感じるからである。
特に「梅見月」には、散歩で必ず立ち寄るコースに、既に先月の睦月から
少しずつ開花していた「白梅」が、如月の午後の日差しを浴びて、香り高く満開だった。
マスク越しでも、自然からの素晴らしい「香り」をプレゼントされた。
そして、今日から心機一転した私は、スーパーで、「春を告げる菜の花」の和え物をと思って、野菜売り場を探したが、見つからなかった。
まだ、早いのかなと、残念な想いを残しながら、何と、ビタミンカラーの
「食用菊」が目に入った。
当初の目的の「菜の花」から「食用菊」に満足しながら、更に三つ葉と、春菊を加え、小さな小さな尾頭付きの「しらす干し」で、一汁三菜の今夜の夕食は決まった。
ミカンは幼児体験がフラッシュバックするので、苦手だが、柚子の「酢の物」は香りに食欲が進み大好きだ。
一寸サッパリし過ぎかなと思うが、黄色と緑は、色彩的にも季節を先取りしたようで、気持ちが高揚しそうだ。
嘗て、八百屋さんから、「香りの高い野菜や根菜混載類は、体に良い」と聞いたことを思いだしながら、日が陰らないうちに帰宅を急いだ。