弥生3月もお終い

昨日の点滴の効果があり、朝から、体の切れが良く、昨日までの後片付けを始める。

 

今日もどうやら、夜には、桜には試練の「桜雨」になるそうだ。

折角「喜寿」と言われる77歳に成ったが、どうも、私には、弥生3月は

「鬼門」のようだ。

 

丁度、30年前の3月31日の夕刻、腹部内で太鼓を打ち鳴らしている程の激しい痛みに始まり、やがて、太鼓腹のように、スカートのジッパーを

おろしても、見る見るうちに、はち切れんばかりに膨張するばかりで、痛みも激しさを増してきた。

 

一体、私の体はどうなってしまうのだろうか、もしかしたら破裂するのではと恐怖が走った。

 

もう限界と、ちょうど、桜が満開の夕刻、かかりつけの病院に駆け込んだところ、検査、即、入院とあれよあれよという間に、気が付いたら、ストレッチャーで、病室に運ばれた。

 

そして、点滴が一晩中続き、確か、翌日も点滴が続いた。

 

やがて、MRIの検査の結果、右のチョコレート嚢腫破裂と診断され、もしかしたて、悪性腫瘍であれば、胸部辺りから切り開く手術になる可能性があるとのことである。

 

然し、翌日が手術という夜の9時過ぎに、執刀医の先生が、「まだ起きてるかい、悪性でなかったから、お臍から下の手術になるから、良かったね」と、先生の表情からも、私はほっとし、明日を待つばかりとなった。

 

どうも、今日の桜を見ると、30年前の出来事がフラッシュバックする。

お陰様で、今年は何とか、「鬼門」の3月が無事に終わりそうだ。