連日、夏のような暑さが続いている。
昨夜まで、今日は新聞休刊日で、朝刊はお休みと記憶していたはずだが、
いつもと同じ時刻に郵便受けを開けて、思いだす。
どうも、朝刊の休刊に何か、ぽっかりとあながあいたような気持になる。
しかし、終日窓を開放していても、寒さを感じず、一か月早い5月の薫風を思い起こす一日を過ごす。
ちょっと、散歩に出かけても、軽く汗ばんでくる。
まだ、ノルマの1万歩には届かず、「嗚呼、疲れた」といった状態になり
「無理は禁物」と諦めて、横になって、暫しの休憩タイムと決め込む。
ところが、気が付くと、夕刻5時過ぎで、すっかり眠ってしまったようで
夕刊を取りに階下に降りた。
愛読紙の日本経済新聞に「引っ越しそば、記憶のかなた」という見出しに
急に、のど越し爽やかな冷たい日本蕎麦が食べたくなった。
この季節は、引っ越しのシーズンでもあるが、信州大学名誉教授の井上直人氏によれば、「お側(そば)に参りました」という言葉遊びが発祥とされて、新しい隣人に健康食のそばを贈るという意味合いもあったとか。
また、江戸時代には引っ越しそばは長屋住民のマナーだったそうだ。
確かに、今のマンションに住んでも、隣は何をする人ぞで、顔を合わせる機会もない状態であり、「引っ越しそば、記憶のかなた」である。
思い立ったら、即、動く私に、体調が回復途上にあると気づいた。
それならば、健康食のそばを湯がき、のど越しに適度の冷たさが心地よく
美味しく食することが出来た。