救急待合室で見たサッカー決勝戦

18日の「ラジオ深夜便」で、ふるさと列島たよりが「岡山県笠岡市」からで、岡山名産の「白桃」が、今、この季節に「冬桃」として、出荷されているという話題に、初めて聞いただけに驚くと共に嬉しく思った。

 

聞き終え、「サッカー決勝戦」に切り替えようと、無意識に部屋の照明をつけた途端、丸い照明器具がぐるぐると左回りに、回転している。

 

一瞬何が起こったのか、わからず、照明を切った。

暫く目を閉じて、もう一度、点灯すると、更に回転度がスピードアップしている。

 

悪い予感が脳裏を駆け巡った。

初めての経験であり、そっとベッドに起き上がり、かかりつけの病院の救急センターに電話を掛けた。

 

数回かけて、繋がり、症状を訴え、兎に角、タクシーですぐ来てください

との応対に、タクシーを拾うとするも時刻が悪く、目の前を「迎車」の表示が、私の目の前を通過していく。

 

長く立ち続けていると、口元や四肢の強張りを感じ、部屋に戻り、友人に連絡を入れて、タクシーを待つことにした。

 

私はスマホにタクシーのアプリを入れてなかったことを後悔した。

「早く来て」と祈るような思いで待つしかなかった。

 

友人に付き添われ、救急センターには既に、数組が待っていた。

 

待合室の頭上にあるテレビからは「サッカー決勝戦」が映っている。

恐る恐る見上げた映像は、くっきりと、眩暈をすることなく見えている。

 

ナースに先ほどの症状を話しながら、血圧、体温、パルスオキシメーターをチェックしている間も、テレビを見続けていた。

 

救急医から、私のカルテの病歴による、脳神経外科と循環器科に関係ある

幾つかの質問というか、問いかけに対する私の反応から、現在服用している薬の副作用によるものとの診断結果であった。

 

ドクターの説明を聞いて、待合室に戻った時、丁度、アルゼンチンの勝利が映っていた。

 

手続きを済ませ、帰りもタクシーが今度は「回送」に変わり、見つからず

友人と私は「歩いてかえろうか」と、全く同時に同じ言葉が出た。

 

お陰様で、症状も見られず、ゆっくりと友人と自宅に戻る途中で、くっきりと明るいシャープな冬の月に、二人は寒さを忘れ見とれてしまった。

 

19日午前4時5分を時刻は示していた。

友人に熱い日本茶を勧め乍ら、改めて、独り住まい問題に、来年からスタートするプロジェクトに、私は身を以って大きな体験と宿題を頂いた。

 

今日19日の午前中は、年に4回の歯科のヘルスケアの日であり、既に嘘の

ように、症状はなく成り、好きな銀座で気分転換と、出かけた。

 

毎年、サイクルが12月に当たるので、クリスマス一色の銀座の街並みを

楽しみにしている。

 

歯科医からも、お陰様で問題はなく「8020を頑張りましょう」と。

 

まあ、何と、18日の深夜から19日にかけて、変化の多い日を過ごした。