季節外れの暑さに、外出先から帰宅した私は、籠った部屋の空気を入れ替えるために、窓を全開にした、先に、飛行機が上昇気流の途上にあった。
久し振りに見上げた先に、飛行機を見付けた私は、明るい気持ちになる。
時計を見ると、午後、8時22分だった。
恐らく目的地にもよるが、最終便に違いなく、その先には、到着を待っている人がいるのではといった、勝手な空想を楽しんでいた。
体温も未だに上昇状態の私は、ご無沙汰している夜の散歩でもと思いつき
パーカーをひっかけて外に出た。
最近、どうも、心のゆとりがなく、林立するビルの隙間から見えるスカイツリーが見える位置まで、歩を進めた。
その先に、ピンク色に染まったスカイツリーが見えた。
昨日は、ミモザの花に代表される国際女性デーだった。
2年前の入院中も、色鮮やかに変わる病室からのスカイツリーに随分精神的に支えられてきた。
ふと、毎日見続けていたが、「黄色」に染まったスカイツリーはお目に掛かった記憶がない。
昨日は見逃したが、国際女性デーのメインシンボルのミモザ色に染まったスカイツリーであってほしいと想った。