3月3日の日本経済新聞の朝刊に「すずめの戸締り」の新海誠監督のコメントに私は、12年前の東日本大震災が鮮やかに蘇った。
今も、私は緩和ケア病棟で、ボランティアとして、主にがん患者様の方や
そのご家族の方に、お話相手を始めようと、カンファレンスを終えた矢の出来事である。
この日を以って、取り敢えず緩和ケア病棟のボランティアとしての退く
決心を伝えてばかりのであった。
緩和ケア病棟における話相手との決別を決めた矢先に、前代未聞夫揺れに私自身としては、戸惑いに始まり、非常に苦しんだ。
正に、地上も揺れ動いたかもしれませんが、私の心も揺れ動いた。
前述の新海監督の「行ってきます」、「おかえりなさい」の日常生活を災害によって断絶してしまった。
しかし新海監督によれば、揺れ動く国で紡がれるのが、「行ってきます」
「お帰りなさい」が繰り返される映画を作りたかったという。
置かれた環境は異なるが、我が故郷の母校の小学校で、学校運営協議会の委員として、「あいさつ」に対して、家庭、地域、教育の現場である学校に於いて、それぞれのあいさつに対する認識、指導が必要だと、私は執拗に訴えてきたが、残念ながら受け入れなかった。
どうも、朝の「おはようございます」で、満足している母校にも、今一つ掘り下げて頂きたいと、改めて検討に値するとは思いませんか。