団扇の風

未だ四月というのに、季節外れの暑さに、リズムが乱れがちである。

 

既に熱中症の警戒を呼び掛けているが、空調を使うのには、抵抗があり、内輪で、目下の処、身体に溜った熱気を追い出している。

 

ラジオ深夜便が始まると、解放している窓を閉じて、もっぱら、団扇を使っている。

 

ベッドにも手の届く位置に、おいて置くことにしている。

 

大体、早朝の3時過ぎに、全身から噴き出す汗に目を覚ます。

その汗を拭うタイルも団扇のそばに置いてある。

 

不思議だが、殆ど、同じ時刻に汗で起こされ、暫く団扇で仰ぐという最近の深夜というか、早朝のルーティンが続いている。

 

勿論、水分補給も忘れずにしている。

 

団扇の柄の持ち方で、風の違いに気が付いた。

 

柄を短く持つと、涼しさより、風が強く成り、柄を極力団扇本体から離して持つと、心地よい風に変わるのである。

 

心地よい風で、何時しか、眠ってしまう日々が続いている、