きょうで、今年の後半のゴールデンウイークもお終いになる最後の日に、
雨が降るは降るは、恐怖を覚える。
一方では、明日から、長く続いた新型コロナが、2類からインフルエンザ並みの5類に移行に際して、洗い流してくれると些末な考えが浮かぶ。
ビニール袋に入った日本経済新聞を取り出し、日曜日の楽しみであるサイエンスの紙面を開いた。
期待していた通り、「血栓できない冬眠中のクマ」というタイトルが目に飛び込んで来た。
健康診断で高血圧症と言われて、かれこれ20年に及ぶ。
年齢から、脳血栓、脳梗塞、眼底出血、脳溢血、狭心症と数えきれない程の可能性を持っており、朝夕の血圧計に表示される数値に敏感に反応し、一喜一憂している。
ドイツのミュンヘン大学などのチームは冬眠中のヒグマが長時間動かずに
寝ていても、血管が詰まる血栓症になりにくい仕組みを解明した。
夏と冬にヒグマの血液を採取して分析した結果、冬眠中のクマの血液には血小板の特定たんぱく質が、なんでも約50分の1に減少して、血栓ができにくくなるそうだ。
「HSP47」という特定のたんぱく質が減少するからだとわかった。
現在の血栓症を防ぐ薬は、出血のリスクなどがあり、遠からずHSP47の働きを抑える薬剤の開発に可能性を待つ段階である。。
自然環境の破壊に、餌を求めて、人との距離が近づき、被害に遭遇した方からのお叱りを承知で、冬眠中血栓に成りにくい個体を持つクマを、私は羨ましく想う。