カレーうどん

昨日の日本経済新聞夕刊のコラム欄「あすへの話題」に漫画家の竹宮惠子氏が朝カレーが15年以上の習慣だという。

 

イチロウの朝カレーがきっかけとある。

 

朝カレーは、カレーライスと察せられるが、私は独りになって以来、カレーライスを作ったことはない。

 

湿気の多い、シャキッとしない毎日に私は、カレーうどんが急に食べたくなり、買い求めたレトルトカレーを温め、茹でたうどんにかけた。

 

丼ぶりのカレーうどんに箸を入れた途端、私が記憶にあるカレーうどんではないと気付いた。

 

嘗て、緩和ケア病棟でボランティアをしている時に、ある患者さんがカレーうどんが食べたいと食事の希望が入った。

 

緩和ケア病棟では、患者さんの希望はできる限りの努力を惜しまないで、

栄養科で応じている。

 

栄養科は早速、カレーうどんを患者さんのもとに届けた処、「これはカレーうどんではない」と、拒否反応に終わった。

 

栄養科の責任者がその後、足蹴く通い、希望に叶う努力の末、患者さんから笑みが零れたと、ほっとした表情で話してくれた場面を思い出した。

 

今、私もカレーうどんに違和感を感じ、検索して納得した。

 

つまり、だし汁ありき、そして、うどんに絡まないさらりと潜りぬけるという独特の食感がある。

 

15年以上前の緩和ケア病棟の「カレーうどん」を懐かしく思い出した。

 

因みに、「カレーライス」は2019年3月に、我が母校の小学校の校長先生と、校長室で、給食の「地産地消のカレーライス」を頂いた。

 

その日を限りに、カレーライスとは今もって食していない。