昨年末から、足首と踵の痛みに耐え、リハビリを続けた努力が実った。
整形外科の先生から、順調に回復方向に向かっているとの診断に、ドクターも表情が明るく、私も心が弾んだ。
足の故障で、こんなにも気持ちが冴えなくなるとは、鼻ぱっしらだけ強いが、頭から常に離れないでいたのは確かである。
人世77歳に成って以来、整形外科の御世話にばかり、なっているのが、何とも、自分の不注意からと、心の奥で認めている。
しかし、澱のように、奥底に蓄積していた。
既に、ドクターの診断結果を聞いているうちに、不謹慎だが、今日の昼食は独りで快気祝いをしようと、決めている自分に呆れてもいる。
スーパーに立ち寄ると、季節の果物「長崎産の枇杷」が輝いて見えた。
先ずは、お刺身コーナーで、「イサキのお刺身」に、もう決まりです。
サッパリと冷たいお蕎麦に「海老の天婦羅」、「イサキのお造り」、デザートは「長崎産の枇杷」で、よく頑張りましたと心で呟く。
枇杷の季節になると、私は「白枇杷」を思い出すが、最近というか、もう長い間、「白枇杷」に御目に掛かることはない。
記憶では、「白枇杷」は素人判断だが、市場に並んでいる枇杷より遥かに糖度が高いと思う。
因みに「枇杷」は、今年初物だった。