23時45分の月

未だ夏風邪によるものかは、定かではないが、唯々、夜になると咳がひどく、特に、昨日、新しく薬を増量したものの、逆にこれまでの睡魔からは解放されたが、頭が冴えて、寝付けなくなった。

 

こうなれば、ラジオ深夜便にお付き合いして起きて居ようと開き直った。

 

カーテンを明けると、ベランダの真上に大きなお月様が「こんばんは」と

顔を出している。

 

2日が満月だったが、まだまだ、十分に満月と見違えるほどまん丸く、とても華やかで、明るく、堂々としている。

 

気分転換にと、外に出て、暫く見上げて居た時は、不思議に咳き込むこともなくなった。

 

今夜は何時寝付けるだろうかと案じていたが、やがてラジオ深夜便から流れる音量が、段々遠ざかって行った。