辛抱と忍耐

天気予報士が「暑さも今日一日の辛抱です」と報じていた。

 

連日の熱帯夜、30℃を超える真夏日と暑さとの闘いの日が続いている。

 

辛抱という言葉に、母親が病弱な私に「もうすぐお医者さんが来てくれるから、それまで辛抱してね」と。

 

今考えても我慢という言葉ではなく、辛抱という表現をしていた。

 

辛抱と我慢の違いが気になり、先ずはセピア色の愛用の辞書で調べる。

 

辛抱とは堪え忍ぶこと。我慢をすることで、我慢は耐え忍ぶこと。忍耐とある。

 

堪えると耐えるの違いはとさらに進んで深堀したくなった。

 

残念乍ら、愛用の辞書は同列扱いで、こらえる。もちこたえる。なしうる

できるとあるだけだ。

 

不消化気味の私は、ネットで検索をした。

 

辛抱と我慢の違いは、辛抱は好きなことをするためにたえることで、希望や思いやりといった気持ちが含まれるという。

 

我慢は嫌なことを唯々たえることで、不満や我儘といった気持ちが含まれるとある。

 

そもそも母親の発した辛抱という言葉にはどのような想いを以って、私に発していたのかを知ることである。

 

ネットの検索で、病弱な私に辛抱していると、お医者さんがきっと治してくれるから、待ちましょうというと。

 

母親の深い愛情を改めて噛み締めた。