私は香りのある野菜が好きである。
特にこの季節になると、春菊を食べたくなる。
どうしても春菊が食べたいと思いついた私はスーパーに出かけたが、嘗て春菊の面影を抱いていた私は、野菜売り場をうろうろするも見つからず、
店員さんに尋ねた。
案内された春菊はひ弱で期待していた願いは満たされなかったが、折角と値段を確かめると、何と398円。
此処で踵を返すところだが、欲望に負けて買ってしまったが、期待していた香りはなく、がっかりした。
誰のせいにもできず、ひ弱な春菊で我慢した。