つぶらな瞳

此処、数か月散歩コースの公園で、ダックスフンドのワンちゃんに出合っている。

 

犬派の私としては、ワンちゃんとの縁が無くなって久しく、話しかけることもなく無言の自宅との縁が長い。

 

夕刻、考え事をしながら公園を歩いている時に、視線を感じた。

 

何と、あのワンちゃんが私を見付けて一目散に走ってきたその瞳は只管に私とアイコンタクトを取りたくての一途さが伝わってくる。

 

飼い主はワンちゃんの落とし物を処理している最中で、リードが勢いよく伸びているのに慌てていたが、状況を分かり、笑顔になった。

 

全身から、私を迎え入れてくれる表情が、目に表れている。

思わず「わあい、会えた~」と私も全身で受け抱きかかえた。

 

そういえば最近、こんなに私を「ウエルカム」してもらえる相手にはお目に掛からないだけに、嬉しさで胸が熱くなった。

 

ワンちゃんの純粋さに、如何に私は邪心が多いことか。