良い日になった

今日は今年の3月から地域社会の高齢者を対象に月に一度、井戸端会議というか、お喋りの会を立ち上げて、やっと、軌道に乗って来た。

 

他愛ない会話の中から、思いがけない気づきがあり、話に花が咲き、集まった人が笑顔になっていく過程を見るのは、これまでの苦労を忘れる。

 

お互いに気心が知れるまで、昔遊びと言われる綾取り、しりとりゲーム

季節の童謡などを通して、参加者の全員が声を発することから始めた。

 

半年近く続けているうちにお互いが顔なじみになり、ワンチームになり始めたところで、次なる計画に移った。

 

日頃の話題や、自分の近況報告など、自発的に話をする場になってきた。

昼食後の午後の2時間、月に一度、集まった人から思いがけない発見をしたり、ああ、立ち上げて良かったと思った。

 

夕刻、近くの公園で、ダックスフンドのレディが私を見付けて、アイコンタクトを取りながら一目散に短い足で走り寄ってきた。

 

思わず、抱きかかえると、必死に駆けて来たので、心臓の鼓動が私の手に伝わってくる。

 

かれこれ、家族の一員であった犬との生活から凡そ、30年の時が流れ、すっかり犬との関わりが無くなっていたが、今、大体一週間に一度は彼のレディに会うのが楽しみになっている。

 

見あげた空に、スリムな月が輝いていた。

 

午後の交流に続き、レディとシャープな月に心が和んだ。