春が来た 

今日から弥生三月、気象庁によれば季節は冬を脱して「春」が来たのだ。

 

今月はどのような月になるのだろうと、思いを馳せていた時である。

あれ、なんだ、ベッドと共に体が揺れている。

段々揺れが大きく成り、思わず枕もとの時計を見ると、5時43分だった。

 

確かこの時刻は、27年前の5時46分、阪神淡路大震災が発生した時刻と符合しており、更に2か月前の能登半島地震と日付が重なる。

 

何か嫌~な気持ちが蔓延した重苦しい朝を迎えてしまった。

 

昼夜、ラジオ深夜便をかけているのも、何時かはこんなこともあろうかと

想ってのことだが、即座に震源地は千葉県東方沖との報道に、なおさら恐怖心が走った。

 

日本中どこにいても、安住の地はないと分ってはいるが、最近あちらこちらでグラグラと揺れている現象に、関東大震災並みの直下型地震か、南海トラフの大津波に飲み込まれるか、思い煩ってもどうにもならない。

 

生憎の雨で、毎朝のラジオ体操も自宅で独りのスタートになった。

終わって窓を開けると、霧雨が音もなく静かに降っていた。

 

パソコンを開くと、昨夜申し込んだビブリオバトルの返事があった。

これで、私の気持ちは前向きに変わっていくのが自分でも分かった。

 

「春が来た」のだ。