今日、友人の誕生日祝いのお誘いを頂き、ランチをご一緒する。
案内されたホテルの存在は知っていたが、私は利用したことがないと告げると、じゃあ決まりとなった。
満ち潮だろうか、たっぷりとした水量の隅田川を渡り、東京大空襲の面影は今はない横網公園の先に、両国第一ホテルがあった。
一階のレストランは、春の陽射しが差し込んでいた。
ランチメニューでまず目に入ったのが、「メバルの軽い煮込み・デュグレレ風」で、他のメニューは眼に入らない。
何故かといえば、メバルは「春告げ魚」と言われ、瀬戸内海で育った私は
願ってもない幸運である。
その美味しさは期待を裏切ることなく、懐かしい故郷の味に満足した。
又、テーブルのランチョンマットがこれまた、ホテルの立地である下町の古地図に、この地を大切にしている姿勢にも好意を覚えた。
この古地図のランチョンマットは、使用後は頂けるという事で、帰宅後、
古地図に当時の想いを馳せる楽しみができた。
ホスピタリティと言われる「おもてなし」を、忘れがちな私に友人の誕生日祝いで思い出すことができた。