いつものように一連の朝のルーティンを済ませ、今日は2か月に一度の循環器内科の診察日である。
その前に、パソコンを開いて、メール等の確認をするのも、ルーティンといえる毎日が過ぎるはずであった。
ところが、スイッチを入れると数秒で消えてしまう。
再起動を試みたり、わずかな知識が頭を慌ただしく駆け巡るも、頑として
作動しないのである。
診察時刻も迫り、とりあえず、わが身の健康あってのパソコンも熟せる訳で、後ろ髪を引かれる思いで、病院に急ぐ。
循環器内科は、長年の高血圧気味から、やっと、正常値に戻り、薬も少なくなり、適正数値を取り戻した。
やはり食事療法をはじめ、努力の甲斐があったと嬉しい反面、相棒のパソコンの具合が優れないとは、一難去ってまた一難である。
昼食もそこそこに、買い求めた量販店に持ち込む。
連日暑い日が続いているが、なんとパソコンが熱中症になってしまった。
専門的には、「熱爆走により、起動後数分で落ちる。本体の廃熱用の『FAN』が作動していないことが発覚」、メーカー修理が必要との診断が出た。
とりあえず、専門家の力に委ねるより仕方がない。
機械にも当たり外れがあるというが、購入してまだ3年も経ていないのにと悔しさを抑えきれなかった。
体調も回復した私は、一時的なパニックになったが、我が家に着く頃には
事実を静かに受け止めていた。