白いシャツブラウス

ラジオ体操の帰りに、朝顔に声をかけ、いつもの生活が始まるところだが

今朝は激しい疲労感に、ベッドに逆戻り、体を横たえる。

 

どうやら、気が付かないうちに、脱力感が忍び込んでしまったようだ。

気を取り直そうにも、体がフリーズして動かない。

 

「疲れたら休め」の古めかしいキャッチコピーが頭をよぎる。

今日の私は「休む」に限ると決め込み、パジャマに着替えた。

 

気が付くと、夕刻、自炊をするのも、煩わしく、コンビニに行く。

レジカウンターにニューフェースの若い男性店員がいる。

 

胃袋に何が食べたいと問いかけるが、答えが返ってこない。

 

ならばスルリと喉越しの良い茶碗蒸しを手に取り、レジで精算し終わったとき、私を知っていますと、人懐っこい表情で声をかけてきた。

 

涼しげな眼をした青年は恐らく技能研修生に違いなく、「どうして?」と

聞くと、私の白いシャツブラウスの袖を引っ張った。

 

そうか、確かに私は365日、白いシャツブラウスを着ている。

 

嘗て「読むカフェ」に「白のカラーシャツ・ブラウス」についての拘りを

記したことがある。

 

思わぬ効果に、これからも私は「白いシャツブラウス」を着用し続けようと想っている。